第45回市原コンサートのご案内
12月2日の第45回市民コンサート !
今年12月2日(日)の第45回市民コンサートはメンデルスゾーンのオラトリオ「聖パウロ」です。このコンサートには合唱に市原グリークラブから、テノールの荻原さん、鈴木団長、バスで鈴木正明さん、桐田の4名が参加しています。昨夜はオケ合わせで80名楽友協会オーケストラの皆さんと初めて音合わせを行いました。じっとりと脂汗が出るような暖房の効いた市民会館の大ホールは若い楽団員の熱気にあふれて、それを追いかける熟年の合唱団の意気込みで、まだ10月なのに予想もしないいい音が響いていました。
「パウロ」は旧約聖書に出てくる人物で、いろいろな葛藤を経ていかにキリスト教に帰依して行ったかの物語で2時間を超えるメンデルスゾーンの大作です。全45曲の中に21曲の合唱曲が収められており、その美しいメロディと迫力に満ちた掛け合いは今まで歌ってきたオラトリオの中でも特別な感動を与えてくれます。まさに合唱の醍醐味を感じさせてくれます。皆さんの中にも経験したことがある人がいると思いますが、オーケストラの耳を劈くような音の洪水の中で自分の声が別人のように聞こえる快感はなんとも言えないものです。 それが毎年この市原市で企画され多くの人々のご尽力で、市原市楽友協会のもとにオーケストラと合唱団が協力し合い共演が実現していることの倖せを感じています。もちろん市外の人も大歓迎で、遠くは館山から参加している人もおられます。
市原楽友協会は毎年年末にオラトリオを中心に演奏会を実施してきました。私も仕事で市原を離れた8年間を除き毎年参加してきました。今では最高の趣味になって人生を豊かなものしてくれていると確信しています。確かにラテン語、ドイツ語、英語といろいろな言語に対する苦労はありますが、言葉も音楽と捉えて今では何の苦痛もなく意味がよく分からなくても言葉の響きやメロディで、情景が浮かぶようになってきました。もし皆さんの中で是非一緒に歌いたい方がおられましたら是非参加しませんか。
オーケストラ、合唱指導は、市原グリークラブの指導をしている山本康童先生です。グリークラブでの指導と同様に厳しい音程へのこだわりと心地よく美しいハーモニーの追及は柔軟に音を操る魔法使いのようです。練習中のトークはまさに先生の独壇場、瞬間瞬間に発せられる言葉は洪水のようにユーモアにあふれ、これを理解できずほかーんとしている時でさえ緊張感を引き出してくれます。
今年もあっという間にコンサートがやってきました。1年間かけてやってきた成果が問われます。今年は音取り用のCDを1月に購入し時間を見つけては聴いて練習してきました。例年になく早く音が取れていい出来上がりだと自負していますが、これからさらに2回のオケ合わせを経て本番に臨むことになります。皆さんも是非時間を見つけて聴きにいらしてくだされば幸いです。
バス:桐田勝夫
0コメント