合唱団訪問(フローラ)
合唱団訪問(フローラ)
6月7日に「フローラ」さんを訪問しました。
場所は姉崎公民館です。練習開始は10:00からでこの日は14人の方がお集まりでした。
指導者は赤井悦子先生、伴奏は望月泉先生です。
練習は体操で始まります。伸びと深呼吸をした後に首を回し、肩を回し、更に上半身を前後に大きく曲げる運動をします。最後に声出しでアイウエオ3回、息だけでハヒフヘホを3回やって終わりです。
赤井先生の発声指導。フーンと声を響かせます。ソラソソソーの音程でニイニイニー。軟口蓋を上げてイイイイイー。イの発音でドレドシドレドシドー、発音を変えながらだんだん音が高くなります。声が前へ飛ぶように響かせる。鼻腔を開けて、息を支える、手を額に当て、額の前に空間を感じて、最初の音より前になど次々と指示が飛びます。
体操と発声で約15分でしたが続けているうちに全員の声が響いてきます。
最初の曲は秋元康作詞、見岳章作曲の「川の流れのように」です。
知らず知らず歩いてきた 細く長いこの道 で始まるこの曲はご存知、美空ひばりが最後に発表した曲です。この曲は大ヒットしテレサテンのように海外の人にも歌われました。ネットにはあの3大テノールが歌っている動画もあります。
2部合唱の編曲ですのでまず下のパートから伴奏に合わせて歌います。音が不安なヶ所は繰り返します。次は上のパートの練習です。
先生は一緒に歌いながら“知らず”は母音を感じて“しiらaずu”のように、“歩いてきた”は“あるuいてeきiたa”と歌いなさいと指導がありました。
繰り返し歌っているうちに歌詞の訴えるものが強く伝わってきました。
演歌だがベタベタした感がなく良い感じです。
2曲目は喜志 邦三作詞、内田 元作曲の「春の唄」です。
この曲は西宮市の阪急西宮北口駅前の商店街をモデルにして作られたそうです。歌詞の冒頭に花屋さんや八百屋さんが出てきます。巣立ちする鳥は雀かもしれません。
ラララ赤い花束 車に積んで 春が来た来た 丘から町へ
ラララ青い野菜も 市場について 春が来た来た 村から町へ
ラララ鳴けよチロチロ 巣立ちの鳥よ 春が来た来た 森から町へ
ラララ空はうららか そよそよ風に 春が来た来た 町から町へ
テンポが速いので歌詞を憶えていないと口ごもります。先生は語頭が濁っていると指摘。歌詞を間違えないように色分けするようにと指導されます。
アルトのボンボンボーンの合いの手が上手く入らないところを練習。ソプラノのラララはもっと優しくなど指導が入ります。
3曲目は村田さち子作詞、鈴木憲夫作曲の「今が美しい」です。
“風が冷たい夜は星の匂いが美しい 風がやさしい朝は空の匂いが美しい”
“あなたがそばにいる それだけで今が美しい あざやかな今が”
パナムジカの楽譜の紹介文には人と人との出会い、そして人と人との交わりが満ちた美しい世界を歌った合唱曲。甘く美しい旋律が人生の素晴らしさを歌い上げる讃歌と評されています。
先生は一つのフレーズで重心は一つで歌いなさいと言われます。
映像が見えるように聴いている人に分かるように歌いなさい。“あなたと”は母音を意識して“あなaたaとo”のように歌いなさい。など指導がありました。
11:10休憩です。休憩時間に8月30日に開くミニコンサートのちらしの紹介などがありました。
4曲目は鎌田忠良作詞、中田喜直作曲「霧と話した」です。
わたしの頬は ぬれやすい わたしの頬が さむいとき
あの日あなたが かいたのは なんの文字だか しらないが
そこはいまでも いたむまま そこはいまでも いたむまま
『日本の名歌集①』(音楽之友社)の解説には、「失われた恋の想いが叙情的にうたわれて」いると書いてあります。
筆者にはぼんやりして直ぐに消えてしまう霧は見通しの立たない、得たいの知れない私とあなたの関係を示しているように感じられます。
難解なのでネットには詩の解説が沢山載っています。
例えばhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S277.htmには
現代日本のメロディーメーカー、中田喜直さんの素敵な曲のひとつ、まるで小粋なシャンソンのような失恋の歌です。「私のほほはぬれやすい」と最初のうちのゆったりした旋律は、悪く言えば通俗的すぎると言えないこともないのですがそこは達人、最後の最後、「あなたはあなたなんかじゃない」と感情が昂ぶったところでリズムを崩し、「私はやっぱり泣きました」のところで転調して長調で締めくくるあたり、やはりただ者ではありません。
Hanaぽけっとさんのブログhttps://hanapokke.exblog.jp/25248279/では詩を自分なりに解釈し気持ちを込めて歌おうとしているのが良くわかります。
若い頃かな、恋が実らず失恋してしまったときの切ない気持ち
それを思い出して歌っているんだろうなとは思うのだけれど・・・
詳しくはブログを見て下さい。参考になるかもしれません。
熊本幸夫さんのブログhttps://kumamotoch.exblog.jp/23768516/では
霧につつまれたような恋でした。わたしにはあなたが見えなかった。霧が晴れたとき、わかりました。あなたはわたしが思っていたようなひとじゃなかった。泣かないと思っていても、わたしはやっぱり泣いてしまいました。
赤井先生は詩をよく読んで二人の関係の映像が見えて来るまでイメージを作って歌いなさいと言われます。“霧と一緒に恋をした みえないあなたにだかれてた”のところでは今の歌い方では気持ちが見えずに音符が見えて来たとダメ出し。楽譜通りに歌っていますでは感情表現が不充分という先生の評価。
最後の曲は横井弘作詞、中田喜直作曲「こころの窓にともし灯を」です。
意地悪、木枯らし吹き付ける 古いセーターぼろシューズ
泣けてくるよな夜だけど ほっぺをよせて灯しましょう
心の窓のともし灯を~
ザ・ピーナッツが歌ってヒットした曲で懐かしいですね。
姉崎公民館文化祭、青葉台郵便局で行われるミニコンサート、市原市合唱祭で演奏される曲をたくさん聞かせてもらいました。
有難うございました。
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